日本の海上交通の大動脈、そして海上交通の難所と呼ばれる関門海峡。
複雑な航路で潮の流れも速く、0.7kmという最狭幅にもかかわらず、1日の通過船数はなんと500~700隻。
1日のうちに西流れ、東流れと方向を変え、また10ノット(時速18.5km)ほどになることもあり、立ち往生する大型船を見ることもあります。
そのためルールもたくさんあるのですが、その中でも
『潮流をさかのぼり早鞆瀬戸を航行する汽船(動力を用いて推進する船舶)は、潮流の速度に4ノットを加えた対水速力以上の速力を保たなければなりません。』
というものがあります。
関門海峡海上交通センター(関門マーチス)から保てないと判断された場合は、潮の流れや速さが変わるまで航路外での待機を指示されます。
関門海峡海上交通センター
海上交通の難所と呼ばれる関門海峡での大型船舶の離着岸はその船のみでは行えません
(私は大人になってからも知りませんでした)
そんな時の強い味方がタグボートなのです!
港湾内などの狭いエリアで細かく自由に動くことができない大型船をロープで牽引したり、船首で押すなどして誘導・補助し、安全に離着岸できるようにサポートするのです。
タグボートってどんな船?|株式会社小門造船 山口県下関市
タグボートについてご紹介
曳船業 | 西日本海運株式会社
西日本海運株式会社のオフィシャルサイトです。
実際の着岸の様子
2020年10月1日お昼前後にかけて、「Höegh Auto liners(ホーグオートライナーズ)」(ノルウェー)の大型船舶が下関港に入ってきました。以下は着岸するまでの動画です。
海上交通の難所関門海峡で、忘れてはならない大切な存在「水先人」
水先人(みずさきにん、英: Pilot)とは、多数の船舶が行き交う港や海峡、内海において、それらの環境に精通することが困難な外航船や内航船の船長を補助し、船舶を安全かつ効率的に導く専門家のことです。
詳しくは以下の記事をどうぞ!

海峡の街 下関
関門海峡の水先人(みずさきにん、PILOT)
https://kshpa.exblog.jp/7300850/