【備忘録】病名の付かないその不調の原因は・・・

備忘録
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頭痛、慢性疲労、アレルギー、便秘・下痢(過敏性腸症候群)、不安感(うつっぽい)、関節炎、肌荒れ、喘息、化学物質過敏症、蕁麻疹、等々
病院に行っても原因がわからず、対症療法のみで根治出来ない・・・
その症状、もしかしたら「リーキーガット症候群」かもしれません

リーキーガット症候群とは

リーキーは英語で「漏れる」(leaky)、ガットは英語で腸(gut)の意味であり、症候群(syndrome)、の3つの単語の頭文字を取ってLGSと略されることもある。日本語名称は「腸管壁浸漏症候群」。
原理としては、腸内細菌の働きや炎症等により小腸の壁に分子レベルの小さな隙間が発生することで、本来血管内に取り込まれることはない異物(菌・ウイルス・たんぱく質等)が血液内に漏れ出すことにより様々な症状を発生させる原因となるとされる

ウィキペディア(Wikipedia)

現在はまだ医学的には認められていない仮説上の疾患とのことで、研究の途上であり、医学的に結論づけられた状態ではないようです。
しかし、腸管のバリア機能の低下等により腸内細菌が体内に移行する「バクテリアルトランスロケーション(Bacterial Translocation)」という現象は医学的にも認められており、腸内フローラとの関係が順天堂大学で研究されています。
また島根大学でも研究されており、リーキーガットという病態は徐々に日本の医師の間でも受け入れられてきているようです。
https://izumo.u-shimane.ac.jp/campus/healthcenter/blog_cms/2019/8/21.html
消化器官には腸内細菌をはじめ様々な菌や毒素、異物が常に存在しており、胃や腸は「体にとってよくないもの」が体の内側に入り込むリスクを防ぎつつ、有益な栄養素だけを取り込んでいますが、リーキーガットが起こると、細胞と細胞の隙間から腸の中にある「食べ物の細かい成分」「菌」「悪玉菌が出した毒素」が血管の中に漏れ出してしまい、体の中を回ることになります。
そうすると、本来入り込んではいけないものを取り込んでしまうことになるので、体のあちこちに不調が現れてしまいます。

簡単に言うと「腸もれ」とも呼ばれ、体の中と外を隔て、バリア機能を果たしている腸管上皮が障害された状態のことです。

なりやすい人の特徴

  • 食物アレルギーがある
  • お腹が弱く、下痢や腹痛を起こしやすい
  • いつもなにかしら不調である
  • パン・パスタ・ピザ・うどんなど「小麦食品」をよく食べる
  • 炭水化物やケーキ・お菓子など甘いものが好き
  • 食卓に野菜やサラダがなくても気にならない
  • 普段、野菜や海藻、きのこを余り食べない
  • 生鮮食品よりも加工食品を食べることが多い
  • 頭痛・生理痛で鎮痛剤をよく服用する
  • 仕事や人間関係でストレスを抱えている
  • 除菌グッズや除菌スプレーを頻繁に使用する
  • 女性の場合、生理不順であったり、PMS(月経前症候群)がつらい

症状や疾患

  • 腹部膨満、下痢、便秘、過敏性腸症候群(IBS)、胸焼けなどの胃腸症状
  • アレルギー、喘息、花粉症
  • 肌荒れ、アトピー(漏れ出した毒素や菌が肌で悪さをする)
  • 鬱、アルツハイマー、気分の低下(漏れ出した毒素や菌が脳で悪さをする)
  • 生活習慣病、自己免疫疾患
  • その他
    原因不明の熱、筋肉痛・関節痛、胸やけ、息切れ、吐き気、腹痛、抜け毛・もろい爪、消化不良、不眠症、記憶力低下、集中力低下、不安感、まとまらない考え、疲労感、口臭、神経過敏、食欲低下、じんましん、統合失調症、自閉症、ADHD(注意欠如、多動症)、認知症等

原因とされる3大要素

リーキーガットを起こす原因として考えられているものは大きく3つあります

グルテン(小麦)の慢性的な摂取

グルテン(小麦)の元となる「グリアジン」というたんぱく質は、腸にたどり着くと「ゾヌリン」の分泌を活性化します。ゾヌリンの分泌が過剰に活性化してしまうと、徐々に腸の細胞が緩んでいき、最終的には内容物が漏れ出してしまうのです。

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食生活の乱れ

  • 砂糖・加工食品の消費が多い
  • 栄養の偏った食事、不規則な食生活
  • 毎日のアルコール
    女性は1日1杯以上、男性は1日2杯以上で悪影響があるとされる

腸内環境の悪化

  • 食品添加物や農薬による影響
    良い腸内細菌を殺してしまうため悪影響があるとされる
    グリフォサートは除草剤「ラウンドアップ」に含まれる成分で特に腸内細菌にとっては悪影響を及ぼすことが知られている
  • 感染症やピロリ菌除去のための抗生物質の服用や痛み止めの過度の使用
  • 腸内の悪性菌の繁殖
    カンジダ菌の腸内での増殖がリーキーガット症候群の原因につながっている例があるとされる
  • 小腸細菌過増殖症候群
  • ストレス
    腸には消化管の機能を調整する複雑な神経系があり、腸と神経は密接な関係にあるため、精神的なストレスによって腸内環境が乱れる
    肉体的なストレスもリーキーガットを助長する原因になる

検査方法

リーキーガットは正式な病名として認知されていないこともあり、日本で診断してくれる病院は多くないようですので、受診する前に確認した方がいいかもしれません
主な検査方法
・血液検査(ゾヌリン・LPS検査)
・尿検査(ラクツロース / マンニトールテスト)
・腸内フローラ検査(便検査。腸内細菌のバランスや腸管での炎症などを調べる)

治療法

現状では治療薬はないようですので、一般的なリーキーガットの治療法を挙げてみます

  • 食生活の改善
    原因となる食べ物(小麦・砂糖・加工食品、アルコール、カフェイン等)を控え、有機の食材を食べる
    傷んだ腸管粘膜を修復するなどの効果があるサプリメントやオリゴ糖の摂取
    食物繊維を積極的に摂る(根菜類、海藻など)
    発酵食品を積極的に食べる(味噌や醤油、漬物など)
  • ライフスタイルを整える(ストレスマネジメント、規則正しい食事、適度に運動や気分転換を行う、など)
  • 断食(ファスティング)
    週末に1日だけ断食するという「週末断食」や「プチ断食」等行うと悪玉菌が減り、腸内の有害物質が大きく減少するという説があり、疲れた腸を休ませることにつながるといわれています
    (専門家の指導の下行う方が良い)

まとめ(私の実体験)

2021年の年明けあたりからずっと、倦怠感、やる気が起きない、頭痛(特に生理前)に悩まされ、2月頃からはほぼ毎朝下痢で何度もトイレへ行き、仕事に行ったり午後になるとお腹が落ち着くという過敏性腸症候群のような症状が続き、爪が割れてなかなか治らない、やたら眠い、などの症状に悩まされていました。
2020年からのコロナ禍で収入が減ったり生活が制限される等のストレス、人間関係の悩み、家族の問題など多くのストレスも抱えていました。
日常生活にも色々と支障をきたすようになったため、とある治療院を訪れたところ「リーキーガット症候群の疑い」と診断されました。
調べてみると、確かに自分に当てはまることだらけです(笑)
パスタや甘い菓子パンや加工食品やお菓子ばかり食べていました。
なので、手始めに断食(ファスティング)から開始!
準備期間は段々食べる量を減らし和食中心にし、その後4日間水と具なし味噌汁のみ、その後回復食として豆腐の味噌汁やお粥などを少しずつ摂るようにし、今は1日2食軽めに食べています。
パンやうどん、パスタなどの小麦類やお菓子、カフェイン(以前は毎朝食後にコーヒー)はほとんど摂っていません。
あとは毎朝起きて軽いストレッチをし、お天気のいい日は意識してを浴びるように心掛けています。
すると、ものすごい変化が!!!
・下痢が止まって通常のお通じに
・倦怠感がなくなり、やる気が出て仕事や家事がはかどる様に
・イライラの軽減
・頭痛やひどい眠気等の月経前症候群がほぼ起きない
・お肌の調子がいい
・運までも良くなったような気がする
自分の体と心は、自分で守る!当たり前のことが、これまで出来てなかったんですね。

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